ラズパイサーバー(DLNAサーバーの構築)
きっかけ
(最近は定額配信が主流?ですが)ちょっと前まで私はダウンロードした音楽をPCで管理、聞きたい曲をウォークマンに転送して聞いていました。 しかし、曲やアクセスできる端末が増えていくにつれダウンロードしたコンテンツを一元管理してどこからでもアクセスできれば便利だなと思うようになりました。
今回はRaspbery Piを使ってDLNAサーバを構築していきます。
MiniDLNAの設定
テレビやBDレコーダーなどにはSONYの「ソニールームリンク」*1やPanasonicの「お部屋ジャンプリンク」*2など録画した番組など様々なコンテンツををほかの機器と共有する機能があります。これらの機能を使うとDLNAに対応した機器同士をメーカー問わず接続してコンテンツを共有することができます。
今回はRaspbery Piを使ってDLNAサーバーを構築していきます。
私はRaspberry Pi Model 3B+にUbuntu Mateをインストールして使っています。今回は軽そうなMiniDLNA*3を使ってDLNAサーバーを構築します。
インストール
sudo apt update sudo apt install minidlna
設定
設定ファイル/etc/minidlna.conf
のうち以下に該当する箇所をアンコメントしてディレクトリを指定します*4。","の後にスペースがあるとうまくいかないので注意しましょう。
たとえばホームディレクトリ(USERNAME)直下のMusicというファイルを共有したい場合は以下のように設定します。
指定したディレクトリ(すべての親ディレクトリも!)にすべてのユーザーがアクセスできるように設定しておいかないと外部からアクセスすることができません。chmod
を実行してアクセス権を付与しましょう。
細かな設定内容と方法は設定ファイル内に書かれています。
media_dir=A,\home\USERNAME\Music
設定ファイルを保存したら以下のコマンドを実行してMiniDLNAを再起動します。
sudo systemctl restart minidlna
データベースの更新は以下のようにして行います。
sudo service minidlna force-reload
使い方
Windows
エクスプローラ>ネットワーク内に作成したDLNAサーバーが表示されます。ダブルクリックするとステータスがウェブブラウザに表示されます。右クリックしてメディアプレーヤーで開くを選択するとWindows Media Playerで表示されました。
Android
DLNAに対応しているアプリではコンテンツにアクセスできるはずです。 VLCを使うと便利に再生することができます。SONYの「Video & TV SideView」でも再生することができますが、音楽が外部のプレーヤーで再生されてしまうため使い勝手が悪いです。
まとめ
- MiniDLNAを使ってホームサーバー(DLNAサーバー)を構築した。
- コンテンツをサーバー上で管理していろいろな端末からアクセスすることができる。
- アルバムやアーティストごとに表示できるのでただ単にファイルを共有するよりも便利。
*1:ソニールームリンク | 総合サポート・お問い合わせ | ソニー
*3:MiniDLNA - Community Help Wiki
*4:今回私はルート直下にディレクトリShareを作成し、その下に外部ストレージをマウントしました。音楽ファイルは外部ストレージ内に保存しています。